植物には日射が大事!

こんにちは!

今日は植物の生育に必要な光についての話題です。

植物は光合成をしているので、光が大切なのはもちろんなのですが、
光が実際どのくらいあたっているかはなかなか分かりにくいと思います。

そもそも、晴れている、曇っている等でなんとなく光が多いか少ないかは分かりますが、
その時の気温などで日光の体感は変わってきて、数値として感じることが出来にくいと思います。

そこで、自分のハウスがどのくらい光を受けているかをきちんと測定して管理を変えることが大切です。

光の値には、日照と日射という二つの測り方があります。

日照は太陽の光が地上を照らすことを示す値で、光が当たって影が出来るかできないか、で日照のある、無しがきまります。
単位はルクス(lux)で電球などでよく見る値かと思います。
分かりやすく言うと、人の目で見える明るさのようなものです。
私たちが明るい、暗いと判断しているのは人の目で感知できる明るさである日照になります。
ですので、人の目に感じる明るさの感覚に近づけるために人の目の感度がよい緑色の領域は多目にに見積もるといった、波長による補正を加えています。

日射というのは、太陽から出る放射エネルギーで、可視光だけではなくガンマ線、X線、紫外線、赤外線、粒子線といったものも含みます。
植物が光合成で使う光は、人の目で見える光とはもちろん異なるので、こちらの日射が光の基本となります。
(人の目で見やすい緑色の光は植物の光合成の際に吸収されにくいので余計に日射が大切になってきます…)

最近の環境の測定機器では日射計がついているものがメジャーになってきました。

ただし、日照が強いときは日射も強くなっていると思われるので、日中の日照の変化や日による違いを見ながら管理するというのももちろん有効です!

実際に土の文化ファームでは日射を見ながら管理を変えています。
例えば、日射量が少ない時期に高温管理をすると、光合成よりも呼吸が活発になり、作物が消耗してしまいます。
なので、日射量が多いときは平均気温を高く、日射量が少ないときは平均気温を低くするといった管理を行っています。


(こちら昨日の日射です。一日の中でもこんなに変化が大きくなっています)

また、遮光カーテンの使い方も、時間で区切って使用するのではなく、日射量に応じて開け閉めを自動で行うようにしています。

灌水も、日射量が増えれば増やし、日射量が減れば減らすようにしています。
養液栽培では灌水量の上げ遅れは命とりなので、こまめに確認して調節しています。
もちろん土耕でも灌水が不足すると、作物のストレスとなり生育不良や尻腐れ果につながり収量が下がる原因になります。

季節によって日射の変化の激しい日本ではより日射に合わせた管理が必要になってきます。

今までの管理から日射を取り入れた管理に変えてみませんか?

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